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良い声・通る声を出す方法は声を響かせること「良い声になる3つのポイント」

「いい声(響く声、通る声)」になるには倍音を多く含ませることです。どうして倍音が多く含むと「いい声」になるのか?というのはこちらの記事でまとめています。

っで今回は、その倍音を多く含ませて「いい声(響く声、通る声)」」になる方法を解説していきたいと思います。

 

倍音を多く含ませるには「共鳴」つまり声の響きをよくすること。

 

ではどこをどう響かせたらいいのか?というのを詳しく見ていきましょう♪

声が響くってどういうこと?

そもそも「響く」ってどういうことなのか?というのをざっくり説明します。

 

楽器のギターにはサウンドホールと呼ばれる穴がありますよね?こういうやつです。

サウンドホールの位置

弦を弾くと発生した音はサウンドホールという「空間」に入り響いて出てきます。

 

他にも、お風呂場で声を出したときのことをイメージしてください。
あの狭い空間で声を発すると音が反響しあいますよね。あれが共鳴してるイメージになります。つまり響いてるということ。

 

次にトンネルで声を出すイメージをしてください。お風呂場とトンネルでは響く効果が違いトンネルのほうがよく響きます。これはお風呂場よりもトンネルのほうが大きく、それだけ「空間がある」からなんです。

 

というわけで、この「空間」を体内で作って声を響かせましょう!というのが今回のテーマ。

 

ちなみに余談ですが、お風呂場といった空間あるところで歌うとなんだか上手になった気がしませんか?実はあれ、上手になった気になってるのではなく実際に上手になってるんです。

 

お風呂場では残響効果があり、時間差で音が戻ってきます。その戻ってきた自分の声を聞いて次の音程が調節しやすく、結果上手に歌えるようになります。またお風呂場といったリラックス効果と血流がよくなり声が出しやすくなるというのも理由です。

体のどこで響かせるのか?

体を楽器と思ってください。息を吸って「あー」と声帯を震わせ音にする一連の流れに響きを与えるには

 

・咽頭腔(いんとうくう)⇒声帯のある周辺

・口腔(こうくう)⇒口の中

・鼻腔(びくう)⇒鼻の中

 

この三つの共鳴部が声に響きを与えてくれます。

 

では「咽頭腔」「口腔」「鼻腔」が体のどこにあるのかというと図を用意しました。

口内の断面図イラスト

解説
・咽頭腔は一番最初に共鳴する大事な部分で主に「低音域を響かせる」
・口腔は二番目に大事な部分で空間を作りやすい。主に「中音域を響かせる」
・鼻腔は高音を使うときに必要。主に「高音域で響かせる」

「咽頭腔」「口腔」「鼻腔」が響いているのを実際に感じてみる

波形

それぞれの共鳴部の響かせ方を解説していきます。実際に声に出して確かめてみましょう♪

低音域「咽頭腔」を響かせるには?

ゆでたまごを口に入れているイメージで「おー」または「うー」と低い声で発声してみましょう。

 

胸のあたりが振動しませんか?

 

咽頭腔が開き深い声になっていると思います。

中音域「口腔」を響かせるには?

あくびをするイメージで「あー」と発声してみましょう。というかあくびしながら「あー」でも構いません。

 

鏡を見ると舌が下がり口蓋垂(こうがいすい:口蓋の奥の中央に垂れさがった突起)が上がっていませんか?

 

あくびの声は口腔が共鳴している状態なので中音域の"響き"を感じてみましょう。

高音域「鼻腔」を響かせるには?

口を閉じて「んー」と発声してみましょう。

 

このとき目と目の間、鼻のてっぺんへ声を送るイメージです。中には後頭部に響かせるようにとおっしゃる方もいますが、イメージしづらいので鼻のてっぺんがいいかと。

 

人差し指と親指で鼻に触れてみてください。鼻が振動していませんか?これが鼻腔共鳴している状態です。

 

鼻腔は鼻だけに集中させるのでなく「口腔を共鳴させ、そして鼻腔を共鳴させるイメージ」を持ってください。というのも鼻腔だけ共鳴させても、それはただの鼻声になります。

 

抜けのいい鼻腔共鳴は口腔も共鳴させることが大事。

歌うときは「咽頭腔」「口腔」「鼻腔」を音の高さで使い分ける

波形と楽譜のイラスト

「咽頭腔」⇒低音
「口腔」⇒中音
「鼻腔」⇒高音

 

で響かせるという解説をしてきましたが、次はそれらを「音程の高さ」で使い分けてみましょう!

共鳴を使い分ける練習方法

練習方法「ほ」という発声で異なる高さを使い分けていきます。

 

それぞれの響かせ方を意識して

低音「ほー」
中音「ほー」
高音「ほー」

と共鳴させてみてください。

 

それができたら
「中音」⇒「低音」⇒「高音」や
「低音」⇒「高音」⇒「中音」というようにランダムで発声します。

 

慣れてきたら自分の好きな曲をかけて実際の音程にそって「ほー」だけで歌ってみてください。

 

このとき共鳴させることを忘れないようにしっかり意識をもってすることが大事です。

声が響くと倍音が多く含まれる

声を響かせることで倍音が多く含まれる声になり、倍音が多く含まれる声は聴き心地がよく「いい声」または「通る声」になります。

 

・倍音が少ない声は輪郭がはっきりしないぼやけた声になる
・倍音が多い声は輪郭がはっきりしていて明るく通る声になる

 

人間の3つの共鳴部を響かせることは聴き手に不快感を与えないようにする習得すべき技術だと思います。

 

倍音が多く含まれる声がどうして「いい声」「通る声」になるのかはこちらをご参考ください。

まとめ

・いい声になるには声を響かせること。

 

・響く声は「咽頭腔」「口腔」「鼻腔」を共鳴させること。

(咽頭腔(いんとうくう)⇒声帯のある周辺)
(口腔(こうくう)⇒口の中)
(鼻腔(びくう)⇒鼻の中)

 

・「咽頭腔」はゆでたまごを口に入れているイメージで「おー」と発声する。

 

・「口腔」はあくびをするイメージで「あー」と発声する。

 

・「鼻腔」は鼻のてっぺんを意識して「んー」と発声する。

 

・音程の高さでそれぞれの共鳴を使い分ける。

 

歌だけじゃなく例えば大きな声で話さないといけない状況(スピーチや会社の会議など)にも応用できます。

 

ただ大きな声を出すだけではすぐガラガラ声になってしまいますが、響かせることで声量を稼ぐこともでき、尚且つ声は枯れません。

 

最初は、「声が響いてる」その感覚を覚えていくことからはじめましょう♪

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