歌が上手な人と音痴な人の違いは何か?答えは音程がとれるか、とれないかの違いというシンプルなもの。
もちろん声の出し方やリズム感など、いろんな要素はあると思いますが、最も大事なのは音程です。
ではどうして音程がとれる人と、とれない人がわかれてしまうのか?というのが今回のテーマ。
同じ人間なのに不公平だ!と音痴な人は思いますよね。まったくその通り私も思います。なぜなら私も音痴だったから。
いや、今でも音痴なんですが昔よりマシになりました。なぜなら音程がとれない原因がわかったからです。
まずは原因を知ること。そしてそれを改善していくにはどうしたらいいか?その方法も見ていきましょう。
目次
歌が上手い人と音痴な人の特徴
冒頭でも書きましたが、歌が上手い人はシンプルに「音程がとれる人」で音痴な人は「音程がとれない人」です。
歌が上手い人は音程をジャストで合せてきます。なんとなーく合ってるじゃなくて、ビシ!っとはまるとめちゃくちゃ心地いいものです。
どんな感覚かはカラオケのガイドボーカルをONするとわかります(カラオケデンモクから選択可能)
一方音痴な人は音程がズレています。音程がズレてるとは具体的にどういう現象をおこしているのか?というと
最も多い原因は「音程がフラットしてしまってる人」
では音程がフラットするとはどういうことなのか?
音程がフラットするってどういうこと?
音程がフラットするとは
「正しい音より少し下がった音程」で歌ってしまうことです。癖づいてる人はなかなか気付きにくい点。
限りなく正しい音程ですがちょっとだけ下がってる状態で、半音単位で下がるわけではありません。
っで、この音程がフラットしてると人は不快に感じてしまいます。あー音痴だなーこの人っと思われる歌い方。
反対に音程がシャープ(正しい音よりちょっとだけ上がる)する人もいますが、不思議なことに音程のシャープは不快に感じにくいとされています。不快に感じる人は感じますがフラットよりマシってこと。
有名なアーティストを参考にすると音程がフラットしてる歌手は「中島美嘉さん」でシャープしてしまう人はザ・クロマニヨンズの「甲本ヒロトさん」
ただし、二人ともそんな個性を活かした歌い手で、音程がズレてるからと言って必ずしも不正解というわけではありません。歌ってそういうもんだと思いますし。
しかし!
ごまかしは無用!ここではきっちり音程がとれない原因と向き合っていきましょう。
音程がとれる・とれないは「耳」の能力差
歌が上手い人と、音痴な人には「耳」の能力に差があります。
例えばこの波形を人の声として、両者が同じ音を聴いたとしましょう。
赤い線は正しい音
青い線は正しい音より少し低い音
っで、
- 「音程がとれる人は赤い線」が聴こえています。
- 「音程がとれない人は青い線」が聴こえています。
つまり音程がとれない人は正しい音より少し低い音を間違って覚えている可能性が高く、音程がフラットしてしまう原因になっています。
では、どうやってこの音程のフラットを改善すればいいか?が課題ですね。
音程のフラットを改善する方法~その1
私が実践してみて実際効果があった最も簡単な方法です。ただし慣れるまで時間はかかりましたが。
とってもシンプルです。音が届いてないなら「思ってるより高い音程」で歌えばいいだけのこと。
このとき注意しておきたいのは半音も高く歌うことではありません。気持ち高めがポイント。
図で表すとこんな感じ
オレンジの部分が「ドという音」とします。ドという音でもこのように範囲があり、その中でも高めのドを意識して歌ってください。
同じドでも高めでとらえるドなのか低めでとらえるドなのかで聴き心地がまったく違ってきます。
またこれを意識するだけで音程のフラットも自然と改善されるでしょう。なぜなら癖で下がってしまっている音程を高めに意識して歌うからです。
音程をフラットさせないコツはこちらの記事でもまとめています。ご参考ください。
音程のフラットを改善する方法~その2
自分の歌声を録音してください。スマホのアプリで自分の得意な曲でOK。
普通に歌ったときと、音程を高めに意識して歌ったバージョンを用意して聴き比べてみることが大事です。
録音して聴く、録音して聴く。この繰り返しで練習していくわけですが、最初は自分の歌声に違和感を感じるかもしれません。しかし何の違和感かわからない。そんな時はほぼ間違いなく
「間違った音程です」
音があってるかどうかわからない人でも違和感は感じるはず。その違和感を感じた部分はほぼ100%と言っていいほど間違った音程です。
その間違った音程は高過ぎなのか?低過ぎなのか?わかるようになるまで何度も録音して歌い直してみてください。
ほとんどの人がその音程に届いていない、つまり低い音程になってしまうと思いますが、逆に高めを意識し過ぎると高過ぎてしまう場合もあります。これも注意しておきたい点。
あとは違和感がなくなるまで反復練習。ひたすら録音して聴くを繰り返すのみです。
練習した成果を確かめる方法
音程がフラットする人は
- 音程を高めにとる意識をもつこと。
- 自分の歌声を録音して違和感がなくなるまで何度も録り直す。
この練習を繰り返します。
ピアノの音を1音1音聴いて、声に出して~というボイストレーニングもありますが確かに間違ってはいません。
でもこれ、めちゃくちゃ面倒くさい!何より楽しくない。
結局、自己流で成果が出た方法がこれ。というわけです。
どこで成果を感じたかというと、人の歌を聴いて音程のズレを敏感に感じるようになった点でしょうか。ミュージシャンのライブや、友達とのカラオケなど。今まで感じなかった微妙な音程のズレがわかってくるようになります。
もし、人の歌を聴く機会が少ない人は「NHKの喉自慢」を見てください。
なぜ鐘が鳴ったのか、鳴らなかったのかわかるようになれば上達してる証です!あの番組は修正なしのガチ歌ですから参考になりますよ♪
まとめ
歌が上手い人、音痴な人にはいろんな要素の違いがあります。
この記事ではその中で最も大事な部分「音程」についてお話しました。
私はいろんなボイストレーニングを受けて、本を読んだり教則DVDを観たりしましたが、結果的に上手くなればそれでいいと思います。
必ずしも、こう練習しないといけないということはありません。教科書通りに練習する人もいれば、自分に合った自己流の人もいます。
この記事の練習方法は一つの参考としてお役に立てたらと思います。