ボイトレしてたった一週間で上達した!という人もいれば
かれこれ1年練習してるのに一向に上手くならない…っと様々です。
10になる練習を10回すれば100になりますが、0になる練習を100回しても結局0なんだと。
つまりは「実のなる練習をしましょう」ということです。
そこで本記事では「歌が上達する人」と「歌が上達しない人」8つの練習方法の違いを比較してみることに。
歌が「上達する人」「上達しない人」の練習方法を比較
様々な練習方法はありますが、ここでは具体的な練習方法以前の問題をピックアップしてみました。つまりボイトレするにあたり「間違ったことをしていないか?」という基本的な部分です。
上達しない項目に当てはまるものがあれば「詳細」をクリックしてください。詳細へスクロールします。
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歌が上達する人 | 歌が上達しない人 | 詳細 |
自分の声を録音する | 自分の声を録音しない | 詳細 |
自分の歌を人に聴いてもらう | 自分の歌は人に聴かせない | 詳細 |
人の歌をパクる | 人の歌はパクらない | 詳細 |
カラオケ練習ではエコーを切る | カラオケ練習ではエコーを切らない | 詳細 |
自分の音域の限界を知っている | 自分の音域の限界を知らない | 詳細 |
ピアノで音をとる練習をしている | ギターで音をとる練習をしている | 詳細 |
歌詞の意味を理解している | 歌詞の意味を理解していない | 詳細 |
毎日10分練習する | 一週間に一回レッスンに行っている | 詳細 |
自分の声は録音するべし!!
歌が上達する人 | 歌が上達しない人 |
自分の声を録音する | 自分の声を録音しない |
自分の声は「人にどう聴こえてるのか?」がわかれば"改善点"は見つけやすい。
例えば自分は正しく歌ってるつもりでも録音してみると「おもっくそ外しとるやないかー!」と気付くことができます。これ録音しないと間違った音程で歌い続け一生下手なままです。
自分の声って録音して聴いてみると「あれ?自分の声じゃないみたい」と思いませんか?普段聴き慣れてるはずの自分の声なのに不思議ですよね。しかも下手くそ。こんなはずじゃない!と思ってもそれは正真正銘自分の歌唱レベルです。
歌は自己満足でいいのか、誰かに聴かせて感動してもらいたいのか?様々な考え方はありますが、どちらにしても客観的に自分の歌声がどう聴こえてるのか?どれぐらいのレベルなのか?ということをしっかり確認して練習していくことはとても大事です。そこから自己分析できることもたくさんありますし、自分の力量を知ることこそが上達への一歩です。
自分の歌は人に聴いてもらうべし!!
歌が上達する人 | 歌が上達しない人 |
自分の歌を人に聴いてもらう | 自分の歌は人に聴かせない |
録音して改善点を見つける方法と似ていますがこれは「人に感想や改善点を見つけてもらいましょう」ということ。
自分では何が悪いかわからない。そんな時はどんどん人に頼りましょう。また「人前で歌う」ことで度胸や精神面が強くなり、自信を持って歌うことができるようになります。
人に聴いてもらうことで自分では気付かなかった改善点に気づくこともありますよ♪
人の歌はパクるべし!!
歌が上達する人 | 歌が上達しない人 |
人の歌をパクる | 人の歌はパクらない |
パクるってどうなの?と思うかもしれませんが、憧れの歌手がいるなら「ものまね」するぐらいの勢いでどんどんパクってOKです。
憧れの歌手が憧れた歌手をパクるともっといい。
好きな歌手を寄せ集めて良いところだけを抜き出したパクリ野郎になってください。完コピできる頃には自然と上達しています。
地味な練習が嫌という人にはこういうやり方もあります。
ただし完コピするためには鬼のような練習が待ち受けている。
カラオケ練習はエコーを切るべし!!
歌が上達する人 | 歌が上達しない人 |
カラオケ練習ではエコーを切る | カラオケ練習ではエコーを切らない |
カラオケのエコーとはマイクを通じ自分の声が加工され「あーあーあーあーあー」とやまびこのように返ってくるジャイアンのリサイタルみたいなやつです。
このエフェクトがかかることで歌い手はとても気持ちよく歌えるわけですが、カラオケの実践練習においては「ごまかしなく」が基本です。
気持よく歌いたい気持ちをグっとこらえエコーつまみは「0」設定にしてください。
丸裸にして自分の歌唱レベルを確認しながら練習しましょう!!
自分の音域の限界は把握しておくべし!!
歌が上達する人 | 歌が上達しない人 |
自分の音域の限界を知っている | 自分の音域の限界を知らない |
音域とは「歌として出せる音程の幅」のことで、自分が限界とする低音と高音はしっかり把握しておきましょう。
というのも自分は低音に弱いのか?高音に弱いのか?これがわからなければ弱点に向けての練習課題を見つけることができません。逆に弱点がわかれば練習課題も見てくるはずです。
特に低音より高音を伸ばす方が難しく、ある程度伸ばせてもその先は持って生まれた能力次第。
もし高音が出るタイプじゃなければ低音を伸ばして音域を広げるという手段もあります。
また必ずしも高音が出るからといって歌が上手いとは限りません。低音域を武器にしているプロ歌手はたくさんいますし、大事なのは「バランス」です。無理して出す高音よりも半音、1音下げて完成度を上げたほうがいいかと。
音をとる練習はピアノを使うべし!!
歌が上達する人 | 歌が上達しない人 |
ピアノで音をとる練習をしている | ギターで音をとる練習をしている |
楽器を使ってボイトレしてる人は要注意です!!
ボイトレは「正確な音」で練習します。しっかりチューニングされたギターでも知らない間にくるっていたり、人間が調整するチューニングは完璧正確な音とは言えないでしょう。不正確な音と気付かないままボイトレしていては間違った音を覚えながら練習していくことになり、どんどん下手くそ道を突っ走ることになります。
これはギターだけでなく弦楽器全般に言えることです。
より正確な音で練習するなら「電子ピアノ」がおすすめ。ただし弦を弾いて音を出すグランドピアノはNG。
また高値の電子ピアノじゃなくても「正確な音」さえ出ればいいのでボイトレに必要な鍵盤数で十分でしょう。
おすすめの電子ピアノはこちらの記事をご参考ください。
歌詞の意味は理解しておくべし!!
歌が上達する人 | 歌が上達しない人 |
歌詞の意味を理解している | 歌詞の意味を理解していない |
これは抑揚力に差が出てきます。感情込めて歌えるかどうかということ。
歌は基本が出来て当たり前、そこから味をつけるため抑揚をつけることがありますが、歌詞の意味を理解していると「どんな状況なのか?どんな気持ちなのか?悲しいのか嬉しいのかなど」がわかります。
ここは静かに歌うべきか、激しくするべきかなど、歌詞のエピソードがわかっているのとわかってないのとでは歌全体の「完成度」に差が出てくるということです。
基本が出来ていても歌詞の意味を理解せず、ただなぞるように歌うだけでは「カラオケは上手いが、歌は下手」ということになります。「感情」という歌本来の醍醐味を忘れてはいけません。
毎日練習するべし!!
歌が上達する人 | 歌が上達しない人 |
毎日10分練習する | 一週間に一回レッスンに行っている |
レッスンに行ってるから必ず上手くなる!・・・っということは天才じゃないと無理です。
しかしレッスンに行くことがダメだということではなく、重要なのは一週間に一回のレッスンで習ったことを「毎日続けられるかどうか」です。
つまりレッスンで練習するのではなく「練習することを覚え帰り、毎日10分でもいいからそれを続ける」ことが大事ということ。
毎日音楽に触れる習慣をつけ意識を高めていきましょう♪
簡単に歌が上達する!というキャッチフレーズは嘘
ネット情報やボイトレ教室のキャッチフレーズに「簡単に歌が上達する」というようなものをよく見かけますが、はっきり言いましょう。
「簡単に上達するわけありません」
もちろん効率のいい練習方法やコツはあります。それらを教えることもできます。しかしそこから先は「努力するしかない」これだけだと思います。
例えばボイトレに通ったからといって「必ず上達する」わけではありませんし、上手くなるコツを教えてもらったからといって楽して上達するわけでもありません。
いや、中には一度コツを聴いただけで出来てしまう天才もいるでしょうが、そんな漫画のような話はありません。
ですから「簡単に歌が上達する」というようなキャッチブレーズを鵜呑みにし上達しなかった時「自分にはセンスがない」と早急な判断で簡単にあきらめてほしくないんです。簡単に上達しなくて当たり前なんです。
私はかれこれ10年以上ボイトレしていますが、それなりに上達したもののまだまだ納得できない改善点だらけの状態で、人様に「歌とはなんたるか!」をえらそうに言えるレベルではないと自分でもわかっています。
しかし自分がやってきたこと、それで得た結果を伝えることはできます。私のやり方で必ず上達するというわけではありませんが、一つ言えることは「努力すれば今より上達できる」ということ。
世の中には数多くのボイトレ情報があり、ド定番から独特な方法、コツ、実体験だったりするわけですが、結局のところ「自分に合うやり方を試していくしかない」のではないかと。
ボイトレ講師が簡単だと思うボイトレ方法でも、やってみると上手くいかなかったり、そもそもやり方が合ってなかったり、あらゆるパターンが想定されます。
他にもボイトレの教則本やネット情報を100%信じることはやめましょう。当然それは本記事にも言えることです。「ヒント」ぐらいの気持ちが大事で、あとは自分で試行錯誤してどんどん試していくしかありません。
というわけで「簡単に歌が上達する」ということはありえません。
リモコン操作が簡単。スマホの操作が簡単。というような簡単はあっても"歌における「簡単」は絶対にありません"
努力して登った頂の眺めは綺麗に見えるものですよ♪