音程がフラットしてる人は、自覚症状がほとんどありません。
自分では気持ちよく歌ってるつもりでも、聴いてる側からしたら「しっくりこない」ということがあります。
そして驚くことに日本人のほとんどが歌を歌うときフラットよりに音程を外してるようです。
もちろん中にはジャストで歌える人や、シャープより(狙った音より少し高くなってしまう)な人もいますが、圧倒的にフラットする人が多いという!
音程ジャストで歌える人は聴いててとても心地がいいもので、シャープよりな人も実はそれほど不快に感じませんが、フラットよりな人は非常に聴き心地が悪いんです。
っで今回は音程がフラットしてしまう人のために、ある秘訣を伝授したいと思います。
目次
音程がフラットしてるってどういうこと?
そもそも音程がフラットしてるとはどういうことなのか?
例えば「ド」という音程があったとします。この「ド」の中にも大きく分けて三つの種類があると思ってください。
それが
「低いド」「ジャスト」「高いド」
この三つ。つまり
低い「ド」=フラット
ジャストの「ド」=正しい音
高い「ド」=シャープ
となります。
っで「ド」という音を出したとしてもジャストじゃないと聴いてて違和感を感じてしまうんです。
人間は機械じゃないので、このさじ加減が非常に難しく、ジャストで歌える人はごくわずかでしょう。
自分がフラットしてるかどうか確かめる方法
①家にピアノがあればピアノを、なければスマホの無料ピアノアプリをインストールする。
②鍵盤のどこでもいいので弾いてみて、同じ音を声に出してみる。
③鍵盤で弾くのはここまで。今自分が出してる音からスタートして「ドレミファソラシド~ドシラソファミレド」と1オクターブ上に行ったら、また同じ音に戻ってくる。
④最初弾いた音と、戻ってきた自分の出している声を聴き比べてみる。
⑤ズレてる?っと思ったら、しっくりあたる高さを探ってみる。その高さが上がったのか下がったのかでフラットよりかシャープよりかがわかる。
声に出しながらじゃわからないという方はスマホの録音機能を使い自分の声を録音してみるのもいいでしょう♪
歌ってみて音程がジャストかどうか確かめる方法
手っとり早い方法はカラオケの採点ゲーム。
最近のカラオケボックスならだいたいあると思いますが、DAMに入ってる「精密採点2以上」の音程バーが表示されるものだとわかりやすいと思います。
確かめるのは以下の二点
まず①がズレている場合は、大幅に音がズレているのでガイドメロディー通りに歌ってください。
問題は②
あまり気にする人はいないかもしれませんが、実はとても大事!
音程バーがあってるのに1フレーズごとに流れるキラキラが無かったり、青色や赤色の場合は要注意です!
というのも、あれこそがジャストなのかフラットしてるのか、はたまたシャープしてるのかを見極めるものなんです。
あのキラキラの色の種類は以下の通り
虹色→音程90%以上
金色→音程80%~
赤色→音程70%~
青色→音程60%~
色無→音程60%未満
DAMの採点では、ほんの少しの音程ズレであれば、音程があってると判定されますが、その中でもさらに細かく採点していて、その結果がキラキラの色でわかります。
虹色ならジャストで歌えていました~ということで、青色なら少しズレてるけど、まぁ音程バーは合わせてあげるね~ということ。
ということで、歌ってみて音程がジャストかどうか確かめる方法は、この方法がベストかと。
もし音程バーがあってるのに青色ばかり流れる場合は次を見てみましょう♪
音程がフラットしないようにする方法
ここではフラットよりな音程を修正する方法を書いていきます。
正しい音程を合わせる訓練として、よく言われているのがピアノを弾いて同じ音を声に出したり、ドミソミド~っと音の幅を意識した練習方法があります。他にも歌いたい曲をピアノで一音一音確かめながら歌うという方法もあります。
確かにピアノの音を何度も聞くことは大事ですし、練習を繰り返したら正しい音程で歌えるようになるかもしれません。いや、実際この練習方法の方が正しいかもしれない。
ただ!
これはとてつもなく面倒くさい!
っで、もっと実践的に上達できる方法はないのか?っといろいろ試してみた結果、あることを「意識」するだけで最も早く成果を実感できる方法を見つけました。
それが「思ってるより高い音程で歌う」
たったこれだけ。
高い音程といっても半音も上がってしまっては、ただのハズレた音です。狙う場所は「ド」という音の中でも"高めのド"で歌う意識を持つこと。音程上がり過ぎに注意。
「これぐらいかな~」と普段意識せず歌っている音程よりも「こんなに高く歌ったらハズレてしまいそう…」という意識を持って歌うと案外音程ぴったりで歌うことができるようになります。
特に意識したほうがいい箇所が
・歌い始め。
・音程が上から下に降りてくるとき(下がり過ぎてしまう)
・サビの高音。
・最後、音を伸ばすとき。
フラットして聴き苦しく目立つ部分をあげるとこんなところでしょう。まずはこの部分に注意して練習してみましょう♪
音程がジャストで歌えるようになると感じること
「思ってるより高い音程で歌う」を意識して歌い続けると以下のような感覚になります。
「いつも歌えていたキーの曲が高く感じる」
おそらく思ってたよりも高い曲だったっと感じると思います。これはステップアップしてる証拠!
高く感じて当然ですよね、フラットした状態の音程で歌っていたんですから、ジャストで歌うと「こんなに高かったんだ~」とわかるようになります。そうなると正しい音程の感覚もつかめるはずですよ♪
逆にわざとフラットさせることもある
プロの歌手はみんなジャストで歌えるのか?または歌っているのか?というとそうでもありません。
フラットよりな人もいればシャープよりな人もいるわけで、それが歌い手の持ち味だったりもします。
例えば、わかりやすい歌手で言うと「中島美嘉さん」
彼女の歌を聴いてみてください。全体的にフラットしているのを感じれると思います。
あれ?じゃぁ彼女は歌下手なの?っと思うかもしれませんが、実際聴いてみると下手どころか彼女の世界観に引き込まれてしまいますよね?いつの間にか聴き入ってしまうほど。
音程をわざとフラットさせることで、聴き手にその曲の雰囲気をイメージさせる技術とも言えるでしょう。
これが俗に言う「歌が上手い」にあたるわけですが、おそらくカラオケのような機械相手だと点数は出ないかもしれないですね。
このことから一概に音程がフラットしてはいけない!というわけではないということです。
ただ「わざとフラット」させてるのと「フラットしてしまう」では、また違う話。
自分がいま出している音がジャストなのかフラットしてるのかわかるようになれば、あらゆる曲に対応できると思います♪