「歌う」ということで最も大事なのは音程とリズム。
ぶっちゃけこの二つがしっかりしていたら歌い方なんて何でも大丈夫です。誰に聴かせても"うまい"と言われるでしょう。
しかし、カラオケ採点となるとそうはいかない!
最近のカラオケ精密採点(特にDAMの採点)では音程やリズムが完璧でも他のボーカル技術がなければ90点がいいところ。それより上をめざすとなると、やはり技術点は無視できない。
今回はこの技術点、いわゆる加点を狙いにいく方法として「ビブラート」のかけかたを簡単に説明したいと思います。
難しそうに思いますが、実はあることを意識するだけで簡単にできます♪みなさんもぜひ実践してみましょう♪
目次
ビブラートとは?
声が揺れるように響かせる唱法のことです。演歌歌手がよくやってる「あ~~~」というやつ。
正確に言うと「音程の上下」で揺れているように聞こえます。
しかし音程の上下といってもピンとこないですよね。実際音程を上下させると意識を持って歌ってる人は少ないと思います。これは後にビブラートの種類で方法を説明します。
さて話は戻って、なぜ声を揺らすのか?そのメリットは以下の通り
・声が曲に馴染んで、とても心地良く聴こえる。
・多少下手くそでも、なんか上手く聴こえる。
ただ、どんな曲でもビブラートを入れるべきか?というとそうでもありません。たとえばロック系でガンガンいくような曲調にうっとりするようなビブラートを入れても雰囲気が違いますよね。
逆にバラード系のしっとりした曲にビブラートを混ぜるととても雰囲気がでます。
歌う曲で使い分けるのが普通ですが、今回のテーマはカラオケ精密採点でビブラートをかける方法です。
どんな曲でもビブラートを入れたほうが加点されるので、ビブラート唱法は覚えておいたほうがいいでしょう♪
ビブラートの種類
ここでは声の揺らし方を見ていきましょう♪
ビブラートをかける方法は一つだけではありません。
横隔膜を使う
最もスタンダードなのが横隔膜を使うビブラートです。
やり方は簡単。犬が「はぁはぁはぁ」と息を切らしてるモノマネをしてみてください。
このとき横隔膜が上下に動いるので「はぁ」を「あぁ」に変えて発生すると横隔膜を使うビブラートの完成です♪
あごを使う
口を開けたり閉めたりして声を揺らすビブラートです。
やり方は「あー」と発声しながら「あう、あう、あう、あう」とあごを上下に動かします。「う」の部分は口の形だけ。
同じように「おう、おう、おう、おう」や「えい、えい、えい、えい」と発声練習します。
横隔膜より難易度は低いんですが見た目が悪いという難点があるので、正直おすすめできません(笑)
母音を強調させる(おすすめ)
横隔膜の上下は難しい!あごはカッコ悪い!という方に最も簡単でおすすめする方法がこれ。
まず「まーーー」と発声してみてください。
「ま」の母音は「あ」になりますが、この「あ」を何度も強調させます。つまり
「まーーーあっ!あっ!あっ!あっ!」
このように母音を強調すると揺れているように聞こえます。※強調する「あ」の部分は強く声を出す。
これも横隔膜の上下になりますが「強調する」という意識をもつだけでやりやすくなると思います。
また「ひ」ならば
「ひーーーーいっ!いっ!いっ!いっ!」と母音の「い」を強調。
「け」ならば
「けーーーーえっ!えっ!えっ!えっ!」と母音の「え」を強調。
とりあえずはこれでビブラートがかかります。あとはその精度を徐々にあげていくだけという感じですね。
強調する感覚を広げてみてください。そして、その間隔を徐々に縮めていくイメージです。
「まーーーーーあっ!ーーーあっ!ーーーあっ!ーーーあっ!」
↓
「まーーーーーあっ!ーーあっ!ーーあっ!-ーあっ!」
↓
「まーーーーーあっ!ーあっ!ーあっ!ーあっ!」
ビブラートは1秒間に6回ほど揺れるのが理想ですが絶対に6秒じゃないといけないというわけではありません。早すぎず遅すぎない感覚が6回というだけ。
振れ幅が長い歌手もいれば、短い歌手もいるので、理想な歌手のビブラートをマネてみてください♪
母音を強調する精度を上げていく
母音の強調度(強さ)は一定でなければなりません。
強すぎたり、弱すぎたりバラバラだと汚いビブラートになってしまうので、必ず強調する母音は一定のリズムで一定の強さを保つようにしましょう♪
また基本となる「音程」も同じ音で維持できるよう練習する必要があります。
ビブラートをかける場所はロングトーンの後
さて、ビブラートができるようになったら次に「どこでかけるか?」
正直、美しいと思う場所ならどこでもいいんですが、無難なのは
「ロングトーンの後」ではないでしょうか。
翼をくださいという曲で例えると
「この大空にー翼をひろーげー飛んでーゆきたーいーよーー(ここからビブラート)~~~」
このように「ゆきたいよーーー」で伸ばした最後、ビブラートをかけて綺麗に終わるというのが無難でしょう。
ロングトーンで引っ張って引っ張って最後にビブラートという感じ。
ビブラートのかけすぎはよくない
ロングトーンの後にかける歌手もいれば、少しでも伸ばす場所があれば全部かけるという歌手もいますが、個人的に最も美しいと思うのは十分に音を伸ばせる場所でかけるほうが効果的かと。
ビブラートばかりで揺れまくってる歌ってどう思いますか?メリハリがないですよね。聴いて飽きてくるし、くどいです。
ビブラートはここぞ!という時にきかせるから美しく聴こえるものだと思います。
主役の花ばかり集めた花束より、主役と脇役が集まった花束の方が、より主役の花が際立って美しく見えるのと同じ!
一曲の中で伸ばすところは伸ばして、揺らすところは揺らすとメリハリがついて全体的な完成度も高くなりますよ♪
カラオケ精密採点をビブラートで加点させる方法
最近の機種ならだいたいビブラート加点はされます。では、どんなビブラートが加点対象となるのか?見ていきましょう♪
ビブラートは秒数で加点されるのか?(実験)
こんな実験をしてみた。
・カラオケで一曲入れる。
・音程はフル無視。
・一定の音でビブラートをかけ続ける。
この結果ビブラート加点は思ったほど伸びなかった。
ということはビブラートは秒数を稼いでも評価されないことがわかる。
ビブラートは「上手さ」で評価される
ビブラートは、秒数ではなく"上手さ"で評価されます。
評価されるポイントは以下の三点。
・ビブラート(ついでにロングトーンも)は上手さで評価。
・ビブラートをかけた秒数が1秒未満の場合加点は0点となり評価されない。
・揺れ幅が大きく、ゆっくりしたビブラートの方が検知されやすく簡単で評価されやすい。
精密採点のビブラートタイプに出てくる「A-1」や「B-1」という英数字の意味は以下のようになります。
「A」⇒「B」⇒「C」の順番に遅く
「1」⇒「2」⇒「3」の順番に深い
揺れ幅が大きく、ゆっくりしたビブラートをめざすなら「B-2、B-3、C-2、C-3」あたりをめざしましょう♪
まとめ
カラオケ精密採点のビブラートについてまとめます。
ビブラートとは? |
・音程が上下することで揺れてるように聴こえる唱法。
・声が曲に馴染んで心地良く聴こえる。
・下手でも上手く聴こえる。 |
ビブラートの種類 |
・横隔膜を使って揺らす。
・あごを使って揺らす。
・母音を強調させて揺らす(おすすめ) |
ビブラートをかける場所 |
・ロングトーンの後。
・ビブラートはここぞという時にかける。 |
カラオケ精密採点をビブラートで加点させる方法 |
・ビブラートは秒数では評価されない。
・ビブラートは上手さで評価される。
・一曲のうちで1秒以上ビブラートをかけると検知され評価対象になる。
・揺れ幅が大きく、ゆっくりしたビブラートが簡単で最も評価されやすい。
・ビブラートタイプは以下の通りで「B-2、B-3、C-2、C-3」を狙う。
「A」⇒「B」⇒「C」の順番に遅く |
一昔前の採点ゲームではビブラート加点というものはなく、音程とリズムのみでした。
※音程とリズムさえあっていれば100点が取れる時代。
今は「音程」「リズム」に加え「ビブラート」や「抑揚」といった精密な採点をしてくれるものが流行っていますし、これからもどんどん新しい機種は出てくると思いますがビブラート加点がなくなることはないでしょう。
ビブラートは点数アップしてくれるものだと考えるか、100点を取るために必要な項目と考えるかはあなた次第♪