ギターの形状にはいくつか種類があり、定番どころは「ストラトキャスター」「テレキャスター」「レスポール」「SGタイプ」などですね。
っで今回はレスポールについて、以下の解説をしていきます。
・レスポールとはどんな音質か?
・レスポールを使用してるプロのギタリストは?
・レスポールの選び方は?
・レスポールはブランド別でどう違う?
・おすすめのレスポール10本。
レスポールのあれこれを簡単にまとめています。
高級感あるデザインに重量感あるサウンド♪そんなレスポールの魅力に迫りたいと思います♪
目次
レスポールで有名なブランドは?
エレキギターの有名モデルレスポールは「ギブソン(米国)」が開発しました。
このモデルはギタリストであるレス・ポール氏が1952年にアーティストモデルとして発表し、現在でもプロ、アマ問わず絶大な人気で愛用者も多い。
またレスポールはギブソン社の登録商標で「レスポール」と名乗れるのはギブソンと、傘下のエピフォンのみ。コピーされたモデルも発売されてますがすべて「レスポールモデル」と表記があります。
レスポールの音質は?
図太くパワフルで深い歪みサウンドになります。
レスポールのピックアップ(弦の振動を電気信号に変換するもの)は「ハムバッカー」と呼ばれるダブルのコイルを使用しノイズに強いのが特徴的。そのため深く歪ませることができ主にハードロック系に最適なサウンドとなります。
レスポールは中音域を得意とし逆に高音域はストラトタイプに比べ抑えられてしまいます。
ピックアップ数は「リア」「リア・フロント」「フロント」の3種類でサウンドバリエーションはストラトの方が多い。しかしピックアップセレクターというスイッチがついていて、これは鳴らすポジション(ピックアップの位置)を選択するもので以下のような使い方ができます。
・フロントピックアップのみ鳴らし「太いトーン」にする。
・両方鳴らして「中音域」にする。
・リアピックアップのみ鳴らす「太さを残しながら鋭い切れ味」にする。
レスポールとストラトの音の違い~聴き比べてみる
レスポールとストラトは形状も違えば当然音も違います。
音質の違いは以下の通り。
ストラトは「細いサウンド」
レスポールは「太いサウンド」
という特徴があります。
ストラトはシングルコイルでピックアップが三つ。パワーはありませんが繊細で幅広い音作りがしやすいのが特徴です。
他にも以下のような特徴があります。
・ネックが細く重量が軽い。
・ハイポジションが弾きやすい。
・アーミング奏法ができる。
レスポールを選ぶか、ストラトを選ぶかは好みの問題です。聴き比べたり実際に弾いてみて好きな方を選んでください♪
レスポールの種類・各シリーズ紹介
「レスポール」というモデルの中にも「レスポールなんちゃら~」というような、いくつかのシリーズがあります。
それぞれの特徴をざっと見ておきましょう♪
レスポールの基本形。木目カラーが特徴で、標準仕様モデルになります。またギブソンのレスポールは現代のサウンド志向で年々モデルチェンジを繰り返しています。
レスポールの最上級モデルになります。ボディカラーは一色に塗り潰されているものが多く、「タキシードに似合うギター」をコンセプトに作られジャズ向きになります。木材はスタンダードのものとほぼ同じ。
レスポールの廉価版として誕生したのがこのモデル。本家とは異なる鋭いトーンでロック専用として定着していき、廉価版ながらプロも使用するモデルになりました。
思いのほか人気となったジュニアのサウンドをより良くしたモデル。カラっとした響きでレスポールらしい太さとはまた違ったサウンドになります。
スタンダードのピックアップをスタイリッシュな「ミニハムバッカー」に変更し作られましたが、1980年に生産終了。しかし2015年再び再登場しています。
レスポールを使用するギタリスト
レスポールと言えばこのギタリスト!という有名なギタリストを一部紹介します。
憧れのギタリストが同じギターなら、それを手にしただけでもうれしいものです♪
海外のアーティスト
名前 | バンド名 |
エース・フレーリー | KISS |
ゲイリー・ムーア | シン・リジィ |
ジミー・ペイジ | レッド・ツェッペリン |
ジョー・ペリー | エアロスミス |
ジョン・サイクス | シン・リジィ ホワイトスネイク |
ニール・ショーン | ジャーニー |
スラッシュ | ガンズ・アンド・ローゼズ |
ザックワイルド | オージー・オズボーン |
レス・ポール | レスポールの生みの親 |
日本のアーティスト
名前 | バンド名 |
真島昌利 | ザ・クロマニヨンズ |
山口隆 | サンボマスター |
橋本絵莉子 | チャットモンチー |
細美武士 | ELLEGARDEN |
奥田民生 | ソロ |
松本孝弘 | B’z |
レスポールの選び方
さて、肝心の選び方ですが、楽器店へ行くといろんなレスポールがありますよね。もう何が何やらさっぱりという方もいるのではじゃないでしょうか?
そこで、ここでは最適なレスポールの選び方について解説していきたいと思います。
レスポールの選び方は以下の四つ
・価格で選ぶ
・ブランドで選ぶ
・カラーで選ぶ
・弾いて選ぶ
レスポールを買う!と決めたら次の順番で決めていくとスムーズです♪
①価格で選ぶ
レスポールの価格は安いもので2万~5万ほど、高いもので30万~100万っとピンキリです。
腕前次第ですが、まずはだいたいの予算を決めておきましょう♪
②ブランドで選ぶ
予算を決めたら次はブランドです。
レスポールのブランドは「ギブソン」、その傘下に「エピフォン」「マエストロ(ギブソンの持つ廉価版ギター専門ブランド)」があり、価格帯もブランドによって変わってきます。また、これらのブランドは「レスポール」という名前を使用することができ本物のレスポールとなります。コピーモデルはすべて「レスポールタイプ」と表記される。
ブランド別だいたいの目安金額
・ギブソン⇒「10万~100万」
・エピフォン⇒「5万前後」
・マエストロ⇒「2万前後」
予算が決まっているとブランドも決まりやすいですね♪
③カラーで選ぶ
予算を決めて、ブランドを決めたら次にカラーです。これは好みで選んでください♪
カラーバリエーションが充実してるのはギブソン傘下であるエピフォン。定番カラーから、多彩なカラーを選択することができ低価格ながら高品質な楽器が揃っています。
予算に余裕がなくてもカラーバリエーションの豊富なエピフォン!という選択肢もありでしょう。
エピフォンの上位機種だと色鮮やかな美しいデザインを選ぶことができますし、ギター初心者の方でも手軽に入手可能ですから無理してギブソンに手を伸ばすことはありません。
④弾いて選ぶ
めぼしいギターを見つけたら実際に弾いてみましょう♪
弾けない場合は誰かに弾いてもらうか、楽器店なら店員さんが弾いてくれるので、どんな"音"なのかという確認ができます。
人それぞれ弾きやすかったり弾きにくかったりと、実際に手にとってみないとわからないこともありますし、買って後悔する前に必ず目で見て触って弾けるなら弾いてっと確認は必須です。
レスポールの選び方まとめ
・正規のレスポールだと「ギブソン」か「エピフォン」のどちらか。
・予算に余裕があるなら「本家ギブソン」
・気軽にレスポールを入手したいなら「エピフォン」※カラーバリエーションが豊富
・欲しいレスポールが決まったら実際に弾いて確認してみる。
ギブソンとエピフォンの違い・比較
まず言っておきたいことは、決してエピフォンが悪い品質というわけではありません。
たしかにエピフォンが作る廉価版モデルはギブソンには勝てません。ペグ、ヘッドなどに違いがあったり、音の品質も本家ギブソンと比べると落ちてしまいます。しかし、あくまでギブソンと比べるとという話であって悪い品質ではありません。
エピフォンレスポールの最上級シリーズでは、ブリッジやヘッドなどの品質が一つ上のクラスで製造されギブソンに近い品質になります。
また価格帯を見るとエピフォンレスポールの上位シリーズとギブソンレスポールの廉価版は同じぐらいになるので一概に「価格が安いから悪い品質」というわけではないんです。
ブランド別おすすめレスポール10本
ここからはブランド別に「ギブソン」と「エピフォン」のおすすめレスポールをピックアップしていきます。
レスポール選びのご参考になればと思います。
「ギブソン」レスポール
ギブソンレスポールにはどのような種類があるのかを見ていきましょう。
Gibson Les Paul Tribute 2018
fa-thumbs-o-up抑えておきたいポイント!!
ギブソンの入門モデル(トリビュート)で、だいたい10万円台で手に入ります。「どうしてもギブソンのレスポールがいい!」という方におすすめ♪
中高域を強化させたハムバッカーを搭載しロック系を得意とするギターになります。
また他のレスポールに比べネックが少し細く作られていて弾きやすさも向上。2017年モデルに比べリアピックアップの出力も上げられています。
低価格帯の理由はボディのバインディングをなくし、塗装面もコストカット。学生でもギブソンレスポールに手が届くのは嬉しいですね♪
このモデルは別記事でも紹介しています。ギター初心者の方におすすめ♪
Gibson Les Paul Custom Ebony
fa-thumbs-o-up抑えておきたいポイント!!
レスポールのカスタムタイプで「高級感」が特徴。
エボニー材に高級感ある塗装、バインディング、ゴールドパーツ、ヘッドスプリット、ダイヤモンド・インレイなどゴージャスに飾られたこれまでのレスポールの上位機種になります。※黒のボディーは「ブラックビューティー」という名で呼ばれている。
カスタムはもともとジャズ向けに製造されたギターですが、ランディーローズやスラッシュなどハードロックギタリストにも好まれていて、圧倒的な存在感があります。
最近ではエボニー材が希少になったため、現在は「リッチライト」という木材が使われています。
Gibson Les Paul Standard 2018
fa-thumbs-o-up抑えておきたいポイント!!
伝統的なギブソンのスタンダードタイプで2018年モデルになります。
ボディーはAAAグレードのフィギュアドメイプル&マホガニーの組み合わせで美しさを最大限に引き立たせるためピックガード、ピックアップセレクター周りのワッシャーはありません。
また非対称スリムテーパーネックを採用しネックは握りやすくなっています。
ピックアップにはバーストバッカーPROを搭載しモダンなサウンドからクラシックまで幅広く対応。コントロールは4プッシュプルノブで音作りもしやすいです♪
ビンテージらしさがあり柔らかくレンジが広い。ハウリングにも強く癖のない音作りができますが、キャラクターは薄い。
Gibson Les Paul Standard HP 2018
fa-thumbs-o-up抑えておきたいポイント!!
Gibson Les Paul Standardよりも高い基準のモデル。自動で高速に且つ性格にチューニングするGibson G FORCETMチューナーを搭載し、よりモダンな仕様となっています。
ピックアップはハムバッキングで、美しいAAA+グレードのフィギュアドメイプルトップを採用。
ハイポジションの演奏性を高めるヒールカットとコンター加工のついたウルトラモダンウェイトリリーフが施されています。
ネック幅は広めで、高さ調整ができるチタン製ゼロフレットとサドルなど、最先端の技術が盛りだくさん♪
またDIPスイッチを搭載した4つのプッシュプルポットで150種類以上の豊富なサウンドバリエーションが幅広い音作りを可能にします。
「エピフォン」レスポール
エピフォンレスポールにはどのような種類があるのかを見ていきましょう。
Epiphone Les Paul Studio
fa-thumbs-o-up抑えておきたいポイント!!
ギブソン直径ブランド「エピフォンのレスポールスタジオ」
マホガニーボディにマホガニーネック、バインディング無しのボディ、ドットインレイの採用、レスポールならではのトーンでシンプルに仕上げています。
またオープンコイル・アルニコ・ハムバッカーを採用。
こちらはスタンダードをベースにしたエントリーモデル(初心者)で、低価格で入手可能。
コストパフォーマンスに優れており、とりあえずレスポールを持ちたい!弾いてみたい!という方におすすめです♪
ギター、アンプ、シールドなど初心者セットのラインナップにも選ばれています。
Epiphone Les Paul Standard
fa-thumbs-o-up抑えておきたいポイント!!
最も人気が高いギブソンレスポールスタンダードのエピフォンバージョンになります。
ギブソンには手が届かない!でもレスポールのスタンダードがいい!という方でしたらお手頃価格で入手できます♪
※だいたい5万前後ぐらい。
エピフォンレスポールスタジオ同様、アンプなどと一緒にセット販売でも入手可能。
Epiphone Les Paul Standard Plustop PRO
fa-thumbs-o-up抑えておきたいポイント!!
レスポールスタンダードの上位機種。基本的なスペックは同じですが、ボディトップがAAAフレイムメイプルで高級感を演出。美しい木目模様でエレガントなルックスが特徴的です。
またハムバッキングピックアップをシングルコイルピックアップに切り替えるスイッチを搭載。
この価格になると弾きやすさが向上し、ピックアップだけ変えたいという経験者におすすめです♪
Epiphone Les Paul Custom PRO
fa-thumbs-o-up抑えておきたいポイント!!
本家ギブソンレスポールカスタムのルックスをしっかり受け継いだ高級感ある上品なエピフォンのカスタムモデル。
各パーツはゴールドで、四角いスクエアインレイにヘッドにはダイヤモンドインレイ。オリジナルのハムバッカーの太いサウンドも特徴的です。
ボリュームをプッシュプルでそれぞれのピックアップがシングルコイルになりアルペジオやシャープなカッティングまで幅広い演奏が可能。
はめ込み細工のことで、ポジションマークやヘッドのブランドロゴなど。
Epiphone Les Paul TRIBUTE Plus
fa-thumbs-o-up抑えておきたいポイント!!
レスポールトリビュートプラスはスリムテーパーネックでリードプレイにおすすめです。
また高価なレスポールに使われることが多い美しいフレイムメイプルをトップに使用し、この価格帯ではなかなか見つからないギターでしょう。
ピックアップはギブソンの57Classicを搭載しており、ハムバッカーのつなぎ方を「直列・並列」と選択できます。
・直列にすると音量が上がりミドルが出て非常にパワフル。
・レンジが広くパリっとしたサウンド。
これはハムバッカーの「ノイズ除去機能」を失わないようにするためです。
Epiphone Les Paul Ultra-Ⅲ
fa-thumbs-o-up抑えておきたいポイント!!
レスポールのウルトラシーリズ最新作。
nanoMagピックアップを搭載し、通常のピックアップより繊細な表現を可能にしエレアコのようなサウンドも出せます。
ルックスはトラ目のトップでシルバーパーツ。
ボディバックにはボディ部分を滑らかに削り落す加工「コンター加工」がされており体に触れる部分へのストレスを軽減しフィット感も向上しています。
そしてリアのエスカッションにはチューナーが仕込まれており、チューニングもらくらく♪
またUSB端子も搭載してPCとの連携もできるため、直接録音も可能に。自宅練習にはぴったりですね。
っとまぁ、とにかく機能が充実したレスポールということです。
特徴別レスポール10本早見表~まとめ
ギブソン | |
商品名 | 特徴 |
ボディのバインディングをなくし、塗装面もコストカット。
入門モデルとして低価格ながらも王道ギブソンサウンドが楽しめる。 |
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高級感を意識した塗装やパーツ類(ゴールド)が特徴的。
ジャズ向けに製造されたが、ハードロックギタリストにも好まれている。 |
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レスポールスタンダードの2018年モデルで2017年モデルからは軽量化に成功。
ネックのフィット感も向上しピックアップにはバーストバッカープロを搭載。 |
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Gibson Les Paul Standard HP 2018 |
Gibson Les Paul Standard 2018よりも高い基準のモデル。
ウルトラ・モダン・ウェイト・レリーフが施され2017年モデルを上回る軽量化に成功。
また自動チューニングシステム「G-Force」を装備し、ピックアップは従来とは全く異なるマウント方式のハムバッキングを搭載。
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エピフォン | |
商品名 | 特徴 |
シンプルなデザイン。
コストパフォーマンスに優れたエピフォンレスポールエントリーモデル。 |
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ギブソンレスポールスタンダードのエピフォン版。
本物のレスポールサウンドが堪能できコストパフォーマンスにも優れている。 |
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「Epiphone Les Paul Standard」に比べ弾きやすさの向上し、美しい木目模様でエレガントさがある。
カラーバリエーションも豊富。 |
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ギブソンレスポールカスタムのルックスを受け継いだ高級感あるデザイン。
幅広いサウンドバリエーションも特徴的。
ホワイト、ブラックボディーに合うゴールドパーツも魅力的。 |
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フレイムメイプルをトップに使用し美しいデザインが特徴的。
スリムテーパーネックでリードプレイも最適。ピックアップは57Classicを搭載し「直列・並列」が選択できる。 |
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nanoMagピックアップを搭載し繊細なニュアンスを表現しエレアコのようなサウンドも出せる。
フィット感も向上し。USB端子があるのでPCとの連携も便利。
とにかく機能が充実したレスポール。 |